海の近くに住むデメリット(塩害・虫・津波など)に後悔しない対策|メリット・海の近くの住宅事例も紹介
海の近くに住むメリットはたくさんありますが、塩害・虫・津波など、海の近く特有のデメリットも気になりますよね。
海の近くでの暮らしは内陸部と異なる部分も多いため、デメリットへの対策をあらかじめ理解しておくことが重要です。
そこで今回は、茨城県鹿行エリアで多くのご家族の家づくりをサポートしてきた工務店『IK-HOME』が、以下の項目をわかりやすく解説します。
- 海の近くに住むデメリットを確認しましょう。
- 海の近くに住むデメリットの多くは、新築時の対策で解消できます。
- 海の近くに住むメリット・魅力も確認しましょう。
- 海の景観と調和する家のデザインを考える際に役立つ住宅事例も紹介します。
ご家族が楽しく暮らせる土地を選び、長く快適に暮らせる家づくりをするために、ぜひ最後までお読みください。
海の近くの家に住むデメリット
はじめに、海の近くの家に住むデメリットを確認しましょう。
- 建物・住宅設備・車などが塩害を受ける
- 湿度が高い
- 津波・高潮などの災害リスクがある
- 海の近く特有の虫
建物・住宅設備・車などが塩害を受ける
塩害とは、塩分を含む海風が建物・住宅設備・車などに与える被害のことです。
【主な塩害】
- サビ
- コンクリートに穴があく
- 外壁・車などの塗料が剥がれる など
海の近くに住む場合、塩害への耐性が強い家づくりをして、日常的なメンテナンスも実施する必要があります。
湿度が高い
海の近くは夕方前に湿度が高くなるため、暮らしに以下のような影響があります。
- 晴れている日でも、15時前後を目安に洗濯物が乾きづらくなる
- 夕方まで窓を開けていると、室内の床がベタベタしたり、畳が湿気を含んだ状態になる など
津波・高潮などの災害リスクがある
海からの距離・海抜によっては、以下のような自然災害の影響を受ける可能性があります。
- 地震による津波
- 台風・強風による高潮
- 大雨による洪水 など
特に、海抜が5〜10メートルを下回る土地を選ぶ場合は、上記のような災害リスクが高くなると考えておきましょう。
海が見える高台の土地を選ぶ場合には、こちらの記事で高台の家ならではの特徴を確認できます。
>高台の家・マンションは後悔するのか|立地面の利便性、土砂崩れなど災害の危険性、売れない可能性など解説
海の近く特有の虫
海の近く特有の虫に、抵抗がある方も多いのではないでしょうか。
- フナムシ
- シミ
- ウミアメンボ
- ウミユスリカ など
内陸部では見かけない虫もいるため、特に海からの距離が近い土地を検討している場合には、「生活の中で虫がストレスにならないか」を考えておく必要があります。
海の近くに住むデメリットに後悔しない4つの対策
海の近くに住むデメリットを紹介してきましたが、新築時に以下の対策をすることで、暮らしの快適性・安全性を確保できます。
- 塩害対策
- ハザードマップを確認しながら土地選びをする
- 湿度対策
- 断熱性・気密性の高い家づくりをする
- 海の近くでの住宅建築実績が豊富な施工業者を選ぶ
塩害対策
新築時の塩害対策として、主に以下を意識しましょう。
- 外壁材・屋根材は錆びにくいものを選び、外壁を定期的に真水で洗う
- 外に置く住宅設備は「耐塩害用」を選び、定期的に拭き掃除をする
- 外水道を設置する
- 外壁の塗替えを定期的に実施する
- インナーガレージのように屋根・壁がある空間に車・自転車を駐車できるとベスト
外壁材・屋根材の例として、以下のような素材を選ぶことで塩害を軽減できます。
- ステンレス
- ガルバニウム
- 樹脂
ハザードマップを確認しながら土地選びをする
海の近くの土地を探す際には、必ず自治体が公開しているハザードマップを確認してください。
ハザードマップとは、以下の自然災害の「被災想定区域・避難場所・避難経路」などが表示されている地図です。
- 洪水・内水
- 土砂災害
- 高潮
- 津波
- 火山の噴火
- ため池の決壊
- 地震
購入したい土地が自然災害の影響を受けやすい立地の場合、「具体的な被災内容」「長期に渡ってご家族の安全を守れるか」をよく検討する必要があります。
ハザードマップは、インターネットで「自治体名 ハザードマップ」と検索すると閲覧できるほか、印刷したハザードマップを無料で配布している自治体もあります。
湿度対策
海の近くは湿度が高いので、新築時に以下のような対策を検討してください。
- 換気計画:湿気が滞る場所がないよう、窓の位置、24時間換気の給気口・排気口の位置を念入りに計画
- 調湿機能のある内装材を採用:調湿機能のあるクロス・壁、無垢材など
- 換気を助ける家電などの使用:サーキュレーター、除湿剤など
- ランドリールームを設ける:オール電化を検討中でランドリールームにガス衣類乾燥機を設置する場合、ガス管の引き込みなどの計画が必要
ランドリールームのある間取りを、こちらの記事で確認できます。
>ママに人気の家事動線がよい間取りアイデア実例を紹介|ランドリールーム、ファミリークローゼットなど
断熱性・気密性の高い家づくりをする
断熱性・気密性の意味は以下のとおりで、どちらもエアコン・24時間換気システムなどで整えた室内の環境を維持して、外気の影響を受けづらくするために必須の性能です。
- 断熱性:冬に室内の空気を屋外に逃さない&夏に日射熱の影響を受けづらい性能
- 気密性:家の隙間を小さくして、室内・屋外の空気が自由に出入りしないようにする性能
ここまで紹介してきたとおり、海の近くの家は、塩害・湿度など特有の環境に対応する必要があるため、断熱性・気密性の高い家づくりを検討してください。
こちらの記事で、断熱性・気密性の高い「ZEH住宅」を建築する際の、補助金情報などを確認できます。
>【ゼロエネ住宅(ZEH)とは】簡単に解説│メリット・デメリット、補助金や建てる具体的な方法も紹介
海の近くでの住宅建築実績が豊富な施工業者を選ぶ
ここまで紹介してきたとおり、海の近くの家を建築する際には、多岐に渡る配慮が必要です。
そのため、海の近くでの住宅建築実績が豊富な施工業者を選び、プロのアドバイスを受けながら、ご家族が長く安心・快適に暮らせる家づくりをしましょう。
施工業者選びの際には、大手ハウスメーカーだけでなく、地域の気候・風土を熟知した地元工務店なども検討することをおすすめします。
IK-HOMEは、海・湖に囲まれた茨城県鹿行エリアの工務店です。
海の近くでの家づくりを検討している方は、お気軽にお問い合わせください。
〈資料請求、モデルハウス見学ご予約〉
〈家づくり相談会ご予約〉
〈オンライン相談ご予約〉
※電話営業や訪問営業などのしつこい営業はしておりません。お気軽にお問い合わせください。
〈施工エリア:茨城県鹿行エリア〉
鹿嶋市・神栖市・行方市・潮来市・鉾田市の5市町村
※隣接地域での建築はご相談下さい。
海の近くに住む魅力・メリットはたくさん
ここまで、海の近くに住むデメリット・新築時の対策を紹介してきましたが、海の近くでの暮らしにはメリット・魅力もたくさんあります。
- 海の景色や香りをいつでも堪能できる
- 海での遊びを気軽に楽しめる
- 安くて新鮮なシーフードを手に入れやすい
海の景色や香りをいつでも堪能できる
海の近くに住む最大のメリットは、海の景色や香りを365日いつでも堪能できることです。
日の出or日の入りも気軽に眺めに行けますね。
「海の近く=オーシャンビュー」とは限りませんが、内陸部とは違った環境での暮らしを楽しめます。
海での遊びを気軽に楽しめる
海の近くに住むことで、天候・季節などの条件が整った日に、気軽に海での遊びを楽しめます。
- サーフィン
- シュノーケリング
- ダイビング
- 水上バイク
- 釣り
- ヨット など
安くて新鮮なシーフードを手に入れやすい
地元密着型のスーパー・市場などで、新鮮なシーフードを安く手に入れられる地域があります。
また、河口もある地域では水が豊かなため、海と離接して田畑が広がっていることも珍しくありません。
そのため、海の近くに住むと食材全般を安く手に入れる機会が多いほか、地域によっては家庭菜園を楽しめる土地物件を見つけやすい場合もあります。
IK-HOMEは、海・湖に囲まれた茨城県鹿行エリアで住宅建築に取り組む、地域密着型の工務店です。
海の近くの家ならではのメリット・デメリットを踏まえて、ご家族が長く快適に暮らせる家づくりをサポートいたします。
〈資料請求、モデルハウス見学ご予約〉
〈家づくり相談会ご予約〉
〈オンライン相談ご予約〉
※電話営業や訪問営業などのしつこい営業はしておりません。お気軽にお問い合わせください。
〈施工エリア:茨城県鹿行エリア〉
鹿嶋市・神栖市・行方市・潮来市・鉾田市の5市町村
※隣接地域での建築はご相談下さい。
海の近くでの家づくりに成功した事例
最後に、海の近くでの家づくりに成功した事例を紹介します。
インナーガレージで塩害対策
インナーガレージを設けることで、効果的に塩害対策ができます。
また、インナーガレージに収納・照明などを設けることで、趣味を楽しむスペースとして活用可能です。
〈関連ページ〉インナーガレージのある暮らし
〈関連ページ〉インナーガレージのある暮らし
海にマッチするアメリカンスタイル
ウッドを基調としたアメリカンなスタイルは、海が持つ大自然の雰囲気によくマッチします。
〈関連ページ〉Natural American
コテージのような雰囲気の、土間のある家
次に紹介するのは、コテージのような雰囲気の、土間のある家の施工事例です。
ウッドとブラックの外壁と組み合わせることで、高級感のある外観となりました。
〈関連ページ〉土間のある家
〈関連ページ〉土間のある家
開放感のある平屋
凹凸感のあるダークグレーの外装も、海の雰囲気とよくマッチするモダンなデザインとなります。
〈関連ページ〉FLAT is FUN!
IK-HOMEには、今回紹介しきれなかった事例がまだたくさんあります。ぜひご覧ください。
まとめ
海の近くに住むデメリット、新築時のデメリット対策を紹介してきました。
海の近くでの暮らしにはたくさんのメリットがありますが、海の近くならではの塩害・湿気などを理解したうえで、家づくりのプランを組み立てる必要があります。
今回紹介した情報を、理想の暮らしを実現する家づくりに役立てていただけると幸いです。